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世界一周せきらら!?日記〜本編〜

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苦難を乗り越えて

サラエボ事件現場
スプリットから夜行バスで6時間半、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボへ。
サラエボって言うとみんなは何が思い浮かぶ?
サラエボ事件、サラエボ冬季オリンピック、サラエボ紛争・・・。
サラエボ事件はもう過去の歴史、 若い子はオリンピックがあった事なんて知らないだろう、 でも、1992年から始まったボスニア・ヘルツェゴビナ紛争はまだまだ記憶に新しいよね。
と言っても僕も詳しくはわからないのでちょっと調べてみたけど恐ろしい。
犠牲者の多くが一般人らしく無数に増え続ける死者のためオリンピック会場跡の一部が墓地として使われてる。 なんと因果なものだろうか。
お墓
その墓地を訪れてみたんだけどやっぱり享年が92年、93年ばかり。
その中にわずか10歳という若さでこの世をさった子のお墓があった。 生きれいれば現在29歳、街の至るところにあるカフェの一つでお茶をしながらファションやテレビなどの話に花を咲かせていたかもしれない、 結婚して子供お散歩していたかもしれない・・・。
平和を取り戻した今のサラエボには当時の傷跡が無くなりつつある。
もちろん彼らの心の中には残ってるんだろうけど、何も知らずにこの街を訪れたら普通に綺麗な町並みの都市にしか見えないだろうね。 サラエボ風景

石橋
翌日はモスタルという町へショートトリップ。
ここにある古い石橋が世界遺産に登録されてるんだよね。橋だよ橋!!
橋だけ見に行くのも・・・と思ったけど行って正解。 橋を中心に旧市街地が広がっていて良い感じ。
ただ、残念なのがかなりの観光地でお土産屋さんレストランが乱立!! そして道路にたて掛けてた看板やパラソルでせっかくの景観が台無しになってるんだよねぇ〜。 中国の麗江を思い出したなぁ〜。
で、このモスタルも例外なくボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の傷跡が・・・。 実はこの世界遺産に登録されいる石橋、紛争時にミサイルで打ち崩されてるんだよね。 だから今ある橋は1995年以降に再現されたものなんだけど、その時の映像が本屋さんで流されていた。 やっぱり映像で見さされると感慨深いものがある。
そして橋の片隅にひっそりと「Don't forget '93」と文字が刻まれてた石が。 そうだよね、やっぱ人々の心にはしっかり残ってるよね。
戦争とは全く縁のない時代に生まれて民族間争いなどもわからないけど、この国の今の平和が永久なものであり世界中の紛争が終結することを願いたい。 モスタル風景



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