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世界一周せきらら!?日記〜本編〜

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血の報酬

バザールのおばちゃん
トビリシから一気に西北の村メスティアというところへ。
実はある旅行者のブログを読んでこの町を知ったんだよね。 正確には記憶がよみがえった、かな。
この地域には家の横に6階とか7階建てで10m以上の塔があるんだけど昔NHKか何かの番組で見たことがあったんだよね。 「変わった村だなぁ〜」「面白い村だなぁ〜」という記憶しかなかったんだけどブログを読んでそれがグルジアだと知った。
その記憶とリンクしたのが嬉しくて思わず向っちゃった。 これも情報ノートのお陰でガイドブックがなくても大丈夫。いや、下手なガイドブックより正解だ!!

事前に寝台列車で行こうと思ったんだけど何故かチケットが完売。しかも3日間も!!
夜行だと安いし宿代が浮くし、しかも到着後すぐにミニバスに乗って村に向うことが出来たんだけどね。 でも電車がないので仕方なくミニバスで基点となる町ズグディディへ。
到着は夕方6時だったので当然メスティア行のミニバスはなくズグディディで1泊。 当然ここでも民泊したんだけどこれが最低!!
埃だらけのベッドのみなのに20ラリ(約1100円)!!他を探すのが面倒だし寝るだけなので交渉して10ラリ(約550円)へ。 グルジアは民泊なのに宿代が高いんだよねぇ〜。
ネリ・ダリの家も家族共用のトイレシャワー・素泊まりで15ラリ(約825円)だった。 まぁ情報ノートとWiFiが有難かったけど。

ニーナの家の食事
そして、翌朝ミニバスでメスティアへ。
舗装されてない山道なんで5時間ほどかかる。 現在ガンガンに舗装工事をやってるので多分来年には訪問しやすくなってるだろう。
こちらの民泊はニノの家。 ご飯が美味しいと評判の宿なので楽しみだ。
ミニバスのドライバーが連絡を入れてくれていて到着を門でお出迎え。 ドミだと思ってたら個室に通され、荷物を降ろすと2時という中途半端な時間にも関わらずいきなり食事のおもてなし。 さすがは情報ノートで評判の高い宿だ。
2泊したけど食事はメインの他に惣菜の種類が多く野菜も十分取れるしお腹いっぱい食べられ満足!! ただやっぱり塩辛いのが僕には難点(苦笑)
ニノさんは何故か日本人贔屓で通常3食付で40ラリ(約2200円)が30ラリ(約1650円)。さらにお願いすると25ラリ(約1375円)に。 40ラリはちょっと高すぎだけど25ラリなら十分満足のいく宿といえるね。

メスティアの風景
そしてこの町だけど川の渓谷にあり奥には雪に覆われた大カスカスの山脈が見える。
ちょっとフンザ(パキスタン)に似てるかも。 それほどツーリスティックでもなく静かでのどかだ。
そんな中にニョキニョキと塔状の家が点在する。 この町だけで現在40ほどの残っているけど昔は200以上あったとか。
そもそも何のために6階や7階もあり各階には小さな覗き穴くらしかない建物が必要だったんだろうというのが気になるところ。
実はカスカス山岳民族の間では「血の報酬」という習慣が存在してたらしく、身内の誰かが侮辱されたり危害を加えられた場合、被害者側は一族を挙げて報酬する義務を負っていたとか。 つまりこれらの塔は外的から身を守り立てこもる為に作られたとか(旅行人ノート参照)。 なので貯蔵庫や家畜の部屋などもあるらしい。
多くはかなり破損して倒壊寸前だったりとかで立入り禁止になってるんだけど一部登れる塔もある。 なんでミナレット同様登ってみた。
他に高い建物がないため町を一望できなかなかの眺めだった。 とても牧歌的な風景が広がってるけど昔は違ったのかな。
ここから50kmほどのウシュグリ村というところはこれらの古い石造りの塔がメスティアより残っていて良いみたいだけど車チャーターしか方法がなく今回は断念した。 メスティアの風景



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