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世界一周せきらら!?日記〜本編〜

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試練は続く

タルシンポ寺

チベットで一番活気があるというタルシンポ寺

「おはようございます。今日もやっぱり頭が痛いです。」
恒例の頭痛は今朝も襲ってきた。幾分か和らいだ気もするが痛いことには変わりがない。
今日はEBC(エベレストベースキャンプ)へ向かう。高度が5000m以上、しかもそこで1泊、体がとても心配だ。 非常に備えて酸素ボンベを追加しておいた。 後で知ったんだけどこれって気休め程度らしい。 でも、この時は「備えあらば憂いなし」と拠り所となっていた。
朝はシガチェの寺、タシルンポ寺へ。
ここは1447年ゲルグ派の開祖シェンカパの高弟ゲンドゥン・トゥプ(ダライ・ラマ1世)が創建した寺でチベットで最も活発な寺院らしい(歩き方参照)。 さすがに院内にはたくさんの僧侶がいていたる所でお経を読んでいた。 参拝客も本当にたくさんで格式の高さを感じられた。
当然熱心な信者も多くいたる場所にお布施をしている。これはチベットの寺全般なんだけどここは数が半端ない。 なので額も半端ない。 だいたい1角(約1.4円)、5角(約7円)、1元(約14円)を1枚から数枚を寺院内のほぼ全ての仏像や観音様、ダライ・ラマ像またはお経を読んでる僧侶など 数十ヶ所(もしかしたら100ヶ所以上)にお布施をしている。 もちろん50元(約700円)、100元(約1400円)なんてのもある。
タルシンポ寺

坊主まるもうけってのはこのことか??

金額は小額に思えるかもしれないけどチベットの物価を考えると決して少なくない金額だ。若い子からお年寄りまでみーんな。 最初はすごいなぁ〜なんて感心してたんだけどそこにはとても残念な光景が・・・。
その紙幣、すぐに一杯になるもんだから僧侶が回収して集計してんの。誰もが見れる場所で。しかもいたる所で。 その紙幣を数えるスピード、まるで銀行員みたい。束をゴムでまとめて山積み。 チベットでは「普通の仕事探すより僧侶の方が食いッぱくれないないんですよ〜」みたいに感じて興醒めしてしまった。
ってことで寺を後にした。西洋人たちも Disgusting(不快だ〜)だって。
そしていよいよEBCへ向けて出発。
途中の町で昼食。チベットではあまりいい食事に恵まれてないんだよね。 だからガイドにヌードル程度でいいよ〜って伝えていたのに着いた先はツーリストレストラン。 これってツアー会社と提携してるんだね。「ここにもヌードルがあるから」だって。 多少高くてもいい、でもまともな飯を出してほしい。
このレストランも高い・まずい・やる気ないの3拍子だった。しかもまずさが半端なかった。 僕はスープヌードルを頼んだんだけど何人かが焼飯をオーダー。 無難な焼飯を選んだはずが史上最低だった(らしい)。 「よくこれだけまずい焼飯を作れるなぁ〜」、「俺が作ったほうが100倍旨い」などなど罵声が・・・。 ちなみにスープヌードルはまずいながらも何とか食べれるレベルでした(苦笑)
そしてEBCへの基点となる町ニューティンリーへ。
ここで買出しをしていよいよ入山。金額250元(約3500円なり)。 エベレストに行く料金ではなくEBCに行く料金である。 商売上手の中国人。10%(かどうかはわからない)の可能性を求めて岩肌を切り開いて作った悪路を突き進んだ。 ここからがランクルの本領発揮である。
結局EBCについたのは日没後。道中の展望台(峠)からは厚い雲に覆われ全くどこがエベレストかすらわからなかった。 おまけに高度が一気に上がったせいか早くも頭痛が再発。しかもテント(一応宿という事になってます)なので寒い。 もちろんシャワーなどないのでそのままの格好で寝ることになった。
今晩は頭痛と寒さとの戦いだぁ〜 ヤムドク湖など

峠ではイスラエル人がいつもコーヒーを入れてくれた。ガイ!!助かったよ〜。右の写真、厚い雲の奥にはエベレストが!!あるはず・・・


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