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世界一周せきらら!?日記〜本編〜

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再認識

有園さんとなちゃん

有園さんとなちゃん

中国へ向かうためハノイへ移動した。 ここでの目的は中国大使館でビザを取得することだった。
久しぶりのスリーピングバスだったが一番後ろだったため車がかなり跳ね眠れなかった。 それでも足を伸ばし横になれるので普通バスに比べかなり楽だった。
朝8時ごろついた僕は以前にお世話になったホテルへ向かった。 新しく開拓することも考えたがドミトリーとは言えとても綺麗な上にビュフェの朝食付きは有難い。 ホテルに到着した僕は早速大使館へと向かった。珍しく行動的だった。 大使館の周りにはなぜだかバイタク等の輩がいっぱいいた。 無視したので彼らがなぜ集ってるのか理由は分からなかった。 ビザの取得代行でもあるまいし・・・。
大使館には中国人以外の外国人らしき人が見当たらなかった。僕以外に西洋人の女性が1人だけいた。 ビザの件でたずねてみたが彼女もわかってないようだった。 なので警備か係りの人かわからないが入り口にいた人に尋ねると意外な答えが返ってきた。 それは「ツーリストに対してビザの発行は出来ない。ホーチミンに行け」と言うのだ。 ガイドブックには「ハノイで取得可」と書いてあったのでびっくりした。 ベトナムの首都でしかも中国と隣接してるのにハノイではなくなぜホーチミンなのだ?? と文句を言っても仕方がないのでそのままホテルに帰った。 ビザが取れないとなるとここハノイでの目的がない。 ということでいつものようにHP作りをすることにした。お陰で予算のページを完成できた。 まだまだやることはいっぱいだか一応一安心。
ハノイ駅

駅のチケット売り場。順番制なのに窓口には人だかりが

その晩、フエで一緒だったカメラマンのなっちゃんと一人旅の有園さんとご飯をご一緒することになった。 2人は僕ほど節約する必要がないにも関わらず僕に合わせて安食堂に付き合ってくれた。おまけにご馳走してくれた。 そこは地元民で賑わってるだけあってとても美味しかった。2人も満足していたのでよかった。ただおそらく外国人価格だろうけど(苦笑)
そしてハノイ名物?ビアホイへ。グラス1杯4000ドン(約22円)のビールだ。安い上にこちらも悪くないと満足して頂いた。
翌日僕は電車のチケットを買いにハノイ駅へ向かった。 中国と一緒で沢山の人が群がっていた。しかも一応順番制のチケットがあるのに守らない輩が沢山いた。このへんも中国と一緒だった。
ベンチに座って順番を待っていると日本語で話しかけてくる若者がいた。 反射的に身構えてしまったが大学で日本語を勉強していたという真面目な大学生だった。 何人かの友達が研修で日本の企業へ行ってるらしい。彼もいつか日本で働きたいと言っていた。 最近は日本語より韓国語や中国語を勉強する人が多いと聞いていたので嬉しくなった。是非頑張ってほしい!!
無事チケットを手に入れた僕は2日後の出発を待つのみとなった。
僕はベトナムが「嫌いではない」と思ってベトナムに再訪したが間違いだと気づいた。 ハノイに来て全てが面倒になっていった。人と話すことも食事をすることも・・・。
それはフエでは忘れていたベトナムのウザさだ。 全てに値段確認が必要でその外国人価格に納得してから「買う」、「食べる」という行動をしなければいけない。 食べ物に関していえばまず下げてくれないし笑顔も少ない。しかも今更ながらベトナム料理もそれ程好きではいことに気づいた。
僕がその町を好きになるかどうかはその町で出合った人達や食べ物だったりする。 でもここハノイでそのどちらともあまり出会えなかった。 僕が好きなのはフエの人々だったのだ。町としてはホイアンも良かったが・・・。
今僕は長かった東南アジアの旅を終え中国へ向かう。若干後味が悪いが新たな旅が始まる喜びを感じている。

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